今回の記事では、パナソニック製の洗濯物の故障原因をまとめてみたいと思います。原因がわかれば修理することも可能になると思います。
今回、修理した洗濯機はパナソニック製の 洗濯乾燥機 NA-VR5600R-W -右開きタイプ-です。VR-5600L、VR-5500シリーズ、NA-VR3500、NA-VR1100、NA-VX9500も同じ構造ですので、役に立つでしょう。
家電の修理ははとても危険な行為です。怪我や故障するリスクも大いにあります。どのような事態になっても自分1人で解決できる能力と、全ての事柄を自己責任で実行出来る方のみ読み進めてください。
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故障の症状とエラー番号
この記事をかくきっかけとなったのは、我が家の洗濯機が故障したからです。
2009年の11月に購入したので、約10年になります。この時もインターネット通販で購入したものです。5年保証には入っていましたが、期限切れのため自腹での修理になります。
主症状は槽内の水が少ないため、十分に洗えないという状態です。
何度も何度も、チェックしながら分析した症状は以下の通りです。
ななめドラム洗濯乾燥機「NA-VR5600L」他 新シリーズを発売 | プレスリリース | Panasonic Newsroom Japan
- VR5600シリーズはWジェット水流という全面のガラス蓋のあたりから水が吹き出し用になっていますが、これがない。
- 全体的に水量が少ないまま、追い水というか、水が不十分なのに、上流水が不十分な状態なのに止まってしまう。
- 時間を設定しても、時間前に洗浄を切り上げ、脱水になってしまう。
- 上流水が槽内にあっても、すぐに脱水してしまい、すぐに上流水を追加するようになる。このため、もともと入れていた洗剤がない状態で洗うので、汚れがとれていない。
- 乾燥を行ってもやたらと時間がかかる割に、生乾きで匂いが臭いなど、、、、
今回、私が遭遇したエラーはH97というエラーが生じます。
H97というエラーは、ヒートポンプユニット・水位センサーの異常となっています。
原因は槽内の循環システムの設計?
ここでネットの情報や、私が行った方法から述べると、まずは乾燥する時の空気の流れ道をキープできているかを確認してください。
この時期のパナソニックの洗濯乾燥機のデザインは浴槽とヒートポンプユニットを循環させて乾燥させるシステムをとっていました。
洗濯機の正面の下は排水システムにアクセスしやすいように、下部のパネルがかんたんに外れます。背面も金属製のパネルがあるも、かんたんに外すことができるようになっている。
槽内上部からゴムやシリコンのパイプを伝って、ヒートポンプまで空気を送り、ヒートポンプユニットで暖めて、槽内へ戻す。これを繰り返して中にある洗濯物を乾燥させる。
洗濯機は、ドラムが回転して洗濯物を洗うが、乾燥機はその周りを循環させるように設計されている。しかし、このデザインが致命的な欠陥が生じてしまう。
それは、槽内にあるホコリがうまくキャッチできずにヒートポンプユニットまで循環してしまうのです。
ヒートポンプユニットはエアコンと構造が似ていて、コンプレッサーとフィンが取り付いていて、この部分にホコリがこびりついてしまう。
こびりついてしまうと、洗濯物の乾きが悪くなったり、ヒートポンプユニットの下には露結した水分が通るホースがあるが、これが詰まってしまうようです。
このポンプユニット、つまりコンデンサーとフィンについては、販売されているので、自分で交換可能です。
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分解作業はとても技術を伴います。まずは簡単なお掃除をして様子をみてみましょう。
下記のページだとひとまず庫内の綿埃を掃除することができるでしょう。
それでも改善しない場合は、このヒートポンプユニットの掃除や分解掃除方法については、読んでみてください。